曲とはなにか、音とは、音楽とは、そして宇宙とは。知らんわ。
基本的には考えながら書いていくので、内容は大して、というか全くまとまっていないものになるだろうことは予め言っておくので忙しい人はWikipediaとかを見たほうがいいと思う。暇な人は考えながら読んでいただいて、遠慮せず「いや、○○はどうなの?」「それはどうかと思う」とかコメントでもTwitterででもツッコミを入れてくれれば嬉しい限りです。
曲の三要素
一般的な曲の三要素としては、メロディ・コード・リズム、日本語にすると、旋律・和声・律動、とかって言います。とかって言いはしますものの、メロディのない曲だってあるし独唱であれば、ホーミーとかでも使わない限りはコードも無いって言えば無いのでなんとも。時間経過が存在する限り、広義としてのリズムは存在すると言い切ってもいいのではなかろうか。(暴論)などと屁理屈を言っていても全く実体が見えては来ないので1つずつ考えてみる。
それぞれの作り方であるとか、考え方については別途記事を作る予定。
メロディ・旋律
なんとなく、あぁあれだな、ってのはわかると思います、わかりますよね?(横暴)えーと、えーと、あー、すごい、1個目から躓いたぞ、この記事、あー、すっごい、あー。つまづいたのでメロディーの例を挙げたうえで考えていく。
歌が入っている曲であれば、歌が歌っている音の動きがメロディー。曲のイントロや曲の途中でギターさんが他を押しのけて目立って弾いているフレーズ、これもメロディー。オーケストラの曲には様々な楽器が含まれているが、場面場面で主に耳の向かう楽器(多少の個人差はあるだろうけど屁理屈はあとにしてください)が奏でる音の動き、これもメロディー。
・単音で鳴らされ、曲の場面場面で主体となる音の動き
ということでどうか。
正直、メロディーの定義は人それぞれ、な部分が多分にあるので歯切れよく「これがメロディーじゃ!」と言い切ることができない。メロディーと、メロディーでないものの線引きは人によってかなり異なってくると思う。例えばギターリフ。一口にギターリフと言ってもこれもまた定義が難しくて会話の中で齟齬が生まれがちではあるのだけれど。バンド形態の曲のイントロでギタリストが繰り返す印象的なフレーズ(リフレイン)とでもとりあえずここでは定義しておく。ギターリフはメロディーか否か、と聞かれた時、音を伴っていない現時点では「そんなもんそのリフによるだろ」という意見が大勢を占めると思うのだけれど、いざ音があったとするとその大勢は方々に散ってしまうと思われる。
「間違いなくメロディーだね」
「どちらかといえばメロディ的かな」
「旋律性を少し含んだバッキング寄りのものかな」
「ほーん、これはバッキングやな(ハナホジー」
旋律的、だとか伴奏的、といった匙加減も個人によるので会話の際には相手の尺度を理解するよう努めたい(自分に言い聞かせる)。この旋律的である、だとか、伴奏的である、を突き詰めて数値化していけば自動作曲プログラムなんかは非常に捗るんじゃないだろうか。やってる人はもうやってるか。
担当する楽器としては声であったりギターであったりベースであったりピアノであったりヴァイオリンであったり、もう枚挙に暇がないし、もうほんとなんでもいいと思う。打楽器も音程を持つクロマチックなパーカッションは結構あるし、ノイズですら音程をつけることができないわけでもない。基本的には先に上げたような「聞こえやすい音」が担うことが多い。聞こえにくい音も聞こえやすくすればメロディーを担えるし、聞こえにくい音のままでも他の音をさらに聞こえにくくしとけばメロディーを担える。
コード・和声・和音
2つ以上の音を重ねたもの。ピアノで鍵盤を2つ以上押さえて鳴ったものが和音。ギターで2本以上の弦を振動させて鳴ったものが和音。というかサイン波以外の音は異なる周波数(音程)のサイン波の積み重ねに分解することができるので、人が一つの音と認識していても実はそれは複雑なサイン波の和音と言ってしまうこともできるのではないだろうか。そうですね。と、いうことなので音を2つ以上鳴らしておけば条件クリアです。以上です。
和音を構成する音の組み合わせによって呼ぶためのコードネームが決まっていたり和音を鳴らす順番(コード進行)とかまでここで触れだしてしまうと際限がなくなるので今回は触れない。触れたところで僕自身がコードに対しては、鳴らしたい音鳴らせばいいじゃん、なスタンスなので詳しくないです。以前に理論書じみたものを読んでみたんですけどもうほとんど忘れた。理論なんてものは技法に一貫性を持たせて名前をつけただけのものです。色の名前を知らなくても絵は描けるし有名な書道家の名前を知らなくても文章は書ける。けれども、イチからやるなら技法にまとまったものを学んだほうが早いし、他社との対話には色の名前が必要になってくるので多くの場合は損になることもないと思う。僕は理論書(じみたもの)を読んでしばらくは余計な言語変換プロセスが入ってしまい、それのせいで遅延と混乱を来しました。何も考えずにぼーっとピアノを弾いていた報い。
コードネームに関して簡単に触れておくと、「ドとミとソを重ねて弾いた和音」に「Cメジャー」という名前が付いている。そこにさらにシの音を加えると「Cmaj7(Cメジャーセブンス)」という名前になる。要するに鳴らされる音を記号的に表しただけのもの。ドレミファソラシの代わりにCDEFGABのアルファベットと数字・♯♭を用いて表す。コード進行を表す際にはローマ数字がアルファベットの代わりに使われたりする。とかって言葉で説明してもよくわからなさそうなのでその辺に関する説明はこの辺でやめとく。
コードの中で最も低い音をルート音と呼び、これが先ほどのコードネームのアルファベット部分になる。一般的にはベースがルート音を鳴らしててその上にコードの構成音がいろんな楽器で積み重なるイメージ。メロディーもこの構成音に含まれたり含まれなかったりする。ギターのコードバッキング、シンセのパッド、ストリングスのアンサンブル、ピアノのコードワーク、シンセの細かいシーケンス、これもいくらでもやりようはある。
リズム・律動
狭義で捉えればリズム楽器のパターン、広義で捉えれば音の時間的変化。広義過ぎてなんのことかわからんけど、時間の経過とともに音に変化があったらそれはもうリズムと捉えられると思う。メロディーのリズムが~とかってのも結構言ったりもするが、主にはドラム、パーカッションのことを指すことのほうが多い。単純にドラムのパターンだけでなく拍やBPMなんかとも絡むし、アレンジやミックスの際にも色々気になったりするので考え始めると結構色々考えられる。メロディーの時に数値化の話をしたが、リズムは数値化しやすいというのも色々考えてしまう原因か。
ドラムといって多く想像されるのがスタンダードなドラムセットだと思う。キック・スネア・タム・ハイハット・各種シンバルから成る一連のセットで、とりあえず必要と思われるものは揃っている。とはいえ、別にキックがなければならないわけでもないしハイハットが鳴らされていなければならないわけでもなく、それぞれ何らかの役割があるから鳴らされているというだけなので必要なければ全部使う必要もない。とりあえずはドラムは定型パターンがあるのでそれに頼るでも変なことにはそうそうはならない。
拍・BPMに関してはそれによってメロディーも影響を受けてくる。3拍を4小節のリズムパターンに4拍を4小節のメロディーを乗せることはできない。4拍を3小節なら乗せられるが、アクセントに不整合が生じる。不整合が生じても構わないならそれは不都合ではない。細かいリズムをあまりにも早いBPMに設定すると細部のニュアンスが感じられなくなってしまったり、演奏をすることがあるような曲の場合はそもそも演奏できない可能性も。ただ、拍・BPMは作り始める時には意識せずとも最初っから勝手に自分の中で決まってることがほとんどだと思われるのでそこまで深く考えることもない。音ではなくコンセプトから作り始める際には考える必要があるかも知れないが。
実際例(楽器が担う要素)
独唱
一人の声のみなのでメロディはあるがコードが存在しない。言うまでもなく唯一の声がメロディを担っている。リズムはメロディに含まれてはいるがリズム楽器によるようなはっきりとしたリズムがあるわけではない。
弾き語り
ピアノの弾き語り、ギターの弾き語りなどがあると思うが、声と伴奏楽器と分ける。声がメロディ、伴奏楽器がコード・リズムを担う。独唱の例と同じようにメロディにもリズムは含まれているが、より主体的にリズムを体現するのは伴奏楽器のほうになる。
混声合唱
独唱にコード要素が加わる。リズム要素はやはり薄い構成が多いと思われるが、メロディ以外を担える声が増えるのでリズムも出しやすい。
バンド
声・ギター・ベース・ドラム、の基本的な構成で考えると、声はやはりメロディ、ギター・ベースがコード、ドラムがリズム。ギター・ベースはドラムと絡んでリズムを成す一員にもなるし、声のないところではギターがメロディを担う部分もあるだろう。
テクノ
テクノって一口に言っても、色々あるんですけど。めちゃくちゃシンプルなテクノってメロディ無いじゃないですか、そう言うの想像してください。もうコードもほとんど無いの。ベースだけとか、ヘタしたらベースも音程動かないとか鳴ってない、みたいなの。想像できました?できましたね?はい、もうこれリズムだけです。そういう例を出したかっただけです。
正直、作曲時に要素とか考える必要性は特にない
「よーし曲を作ろう」
「まずはメロディだ」
「そこにコードを付けて」
「リズムを付けて・・・」
なんて風にこの三要素を気にして考える必要は特に無い。コードがなければ曲じゃない、というわけではないしメロディがなければ曲じゃない、ということもない。っていうか作ってるうちに気づけば勝手に全部揃ってるんじゃないか。曲の要素を分解することを考えた時に一つ例としてわかりやすいかなと思っただけで、書いているうちに別にこれ書かなくても良かったんじゃないかとも思い始めた。ちなみに日本においてはメロディとコードをつくるとその時点で作曲になるとかならないとか。その辺の定義とかやり方はそれぞれで違ってくるかと思う。L-toneの表記で「作曲:note 編曲:luna(yuta kishimoto)」となってる場合、メロディはnoteの持ってきたものをそのまま使うこともあれば、メロディから何から全て変えてしまうこともあるので先の作曲の定義には沿っていない。
三要素以外の要素分け
僕が思いつくままに曲というものを要素に分解していきます。
歌
├ 歌詞
├ メロディ
├ ハモリ
└ 声色
伴奏(歌以外のもの)
├ メロディ
├ コード進行
├ 音色
├ リズム(リズム楽器との絡み)
└ ベース(低音)
さっきまでの三要素の説明は何だったのかというような要素になった。他にも、
・高音部
・中音部
・低音部
なんて分け方もできるし、
・真ん中で鳴る音
・左のほうで鳴る音
・右のほうで鳴る音
でもいいし、
・アナログな音
・デジタルな音
なんて分け方でもいいと思う。もう曲の三要素とか関係ないっすね。
どうでもいい内容の割に長くなりました。