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Ievanpolkkaに見るアレンジの色々

弦楽四重奏アレンジする際に色々見つけて面白かったのでアレンジの仕方と共に載せていく。実際にコードを変化させる(リハモナイズ)やり方も最後に簡単に付け加えておく。

基本形

Key=E♭m。別名「ロイツマ」で知られてるIevanPolkkaだが、ロイツマとはこのグループ名らしい。四声で構成されている。展開は多少あるものの、使われているコードは基本的にはE♭m、B♭m(、D♭)くらい。

初音ミク版(テクノポップ?)

Key=F♯m。元動画がどれだか分からなかったので再生数の一番多かったものを貼っておく。ロイツマ版とはまずキーが一音半違い、声が担っていたパートが一部シンセに振られ、ドラムが加えられている。メロディーの音運びとリズムは簡略化されて細かい音がなくなっている。コード成分を担っている裏拍で入る声のリズムはロイツマ版では「(休符)パパッ(休符)パッ」だったものが「(休符)パッ(休符)パッ」に簡略化されている。一方で楽器音に置き換えられたベースパートは、経過音が加えられている。本来の頭の一拍だけのベースが担っていた役割はドラムのキックが代わりになっている。同様に先の簡略化された「パパッ」の部分はクラップ・ハイハットが担っている。展開としてはパートの抜き差しによって行われ、コード進行は統一されていて、繰り返しによるフィルインなどの展開が加えられている。

Korpiklaani版(メタル)

Key=Dm。森メタル。メロディー後半部分をイントロや間奏でのメインフレーズにしている。メロディーは前半部分の更に前半のみが二回繰り返されることが多く、前半部分の後半部分はたまに歌われる。コード進行も手が加えられ、前半部分はもともとIm>Im>Vm>ImだったものがIm>Im>VII♭>Imに、後半部分はIm>Vm>Vm>ImだったものがVm>VII♭>VII♭>Imに変わっている。といってもロイツマ版も展開して同様のコード進行になっている部分もあるが。

Salut Salon版(声と弦楽・鍵盤)

Key=Dm。おもしろおばさん集団。メロディー・コード進行共に基本形に近い。パフォーマンスと合間合間に楽器によるソロを入れることにより展開している。

Dubstep版

Key=F♯m。メロディーは初音ミク版そのままに、コード・リズム・展開が変化している。コードはIm>VII♭>VI♭>Vmという下降系になり、コードに合わせたピアノやその他楽器の追加、リズムはいわゆるツーステップに合わせるためにテンポもかなり遅く(メロディー基準で考えれば速く)なっている。

Drum’n’Bass版

Key=Dm。音色とリズムと展開で持って行ってる。コード進行はコルピクラーニ版にやや近く、(前半)Im>VII♭>VII♭>Im、(後半)Im>VII♭>Vm>Im。メロディーの音色をSuparSaw、ドラムパターンが16分で細かく入ることによってDnBとなっている。

弦楽四重奏版

Key=F#m。自分のやつ。ロイツマ版をほぼそのまま置き換えている。コード進行もほとんど変化させていない。F#を鳴らしっぱなしにしている部分くらいか。弦楽器の打込みの練習なので主に奏法を変えることによって展開させている。

リハモナイズ

簡潔に。
まずロイツマ版を簡略化したものが以下。

score_ievan_both

簡略化のためにキーをAmにして、メロディーとベースパートのみにしてある。現状のコード進行はルートを拾ってもらえばわかると思うが、AmとEmのみとなっている。ここからさらにメロディーのみを抜き出してから考える方法と今あるコードを理論に従って変化させてく方法とがあるが、だいたい出る結果はまぁ同じなので得意な方、考えやすい方でやればいいと思う。説明が簡単なので一応理論っぽい考え方をしてみる。

キーがAmなので単純にナチュラルマイナースケールで考えてやると、使える和音はAm・Bdim・C・Dm・Em・F・Gの7つ。この選択肢と、メロディーの構成音とコードの構成音があまりぶつからないようにと考えてやれば自然にコードの選択肢は2・3に絞れると思う。自分で適当に考えてみるとEmではなくEメジャーが入ってしまうのだけれど、これは多分ハーモニックマイナーの音から来てるんだと思う。F#dimも入ってきそうなんだけどメロディックマイナーの音だっけ?あれ?メロディックとハーモニーってどっちがどっちだっけ?って辺りで説明するのがめんどくさくなって好きな音使えって言いたくなる。

自分が自動的にやってることを細かく言語化しようと試みたけど難しかったので今日はやめときます。

k-yuta
きょくのつくりかた岸本悠太

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