Cubaseに付属しているPrologueというシンセなのですが、最初に立ち上げると色々と設定されてる割には音としてはふにゃーんとしたよくわからない音が勝手に読み込まれます。自分で一から音を作っていきたい時には正直邪魔なので全部設定されていない状態へリセットしておくのが個人的にはおすすめなので、まだシンセの使い方よくわからない人向けの設定手順です。Prologue自体の機能の解説はまた別で。
Prologueについては最新のCubase8でも全部のエディションに入ってるのでCubgaseユーザーなら目にしたことはあるんじゃないでしょうか。僕の環境だと動作が一部おかしかったりはするんですけど、軽いし基本的なことは一通りできるのでシンプルな音を作る時を中心に結構多用しています。僕が使っているのがCubase5なので以降のシリーズでも同じような音色設定で立ち上がるのかどうかはわからないんですが。
設定のリセット
最初にPrologueを読み込むと多分下の画像のような状態で立ち上がると思います。
まず右上の「max voices」(最大発音数)の設定。ここが1になっていると和音が鳴らせません。最大発音数が1なので一個の鍵盤しか鳴らない。ここはすぐ変えられる場所でもあるので和音ではあまり鳴らさない、最初はとりあえず1でいいや、みたいな人はそのままでもいいんですが、和音でも鳴らしたい、和音で鳴らす使い方のほうが多い、ような人は1以外に予め設定しとくといちいち変えなくていいので楽です。僕は10にしてます。今まで特に誰に言ったこともないんですが、実は僕の手の指って10本あるんですよね。あまり数字を大きくしすぎて同時に鳴らしすぎるとPC負荷が増えるのでCPUに不安がある人は5くらいでもいいんじゃないでしょうか。実質5音以上を重ねることってそんなに無いと思うので。
数字をクリックすると選択肢が出てくるので好きな数に設定しておきましょう。
2番のポルタメントの設定です。簡単に言うと鍵盤を連続して鳴らした時に、前の音程から次の音程へなめらかに移動する機能。移動時間をツマミで設定、どのような時に機能するか、を右のスイッチで設定するんですが、詳細はPrologue機能で書きます。とりあえず毎回ポルタメントかけないと気が済まない、って人以外はツマミを「0」に回して、上の最大発音数を「1以外」に設定した人はスイッチを「normal」に切り替えときましょう。ツマミは上・右にドラッグすると右に回って、下・左にドラッグすると左に回ります。(この辺の挙動ってシンセによっては違ったりして、Prologueと同じように一方通行のドラッグでツマミが回るものとほんとにツマミを回すようにドラッグを回すものとある)スイッチはクリックすれば切り替わります。
3番のフィルターの設定。ローパスフィルターがかかっているのでオシレーターの素の音が聴けませんのでこれもリセットしちゃいます。下記画像と同じように設定すればほとんどフィルターのかかってない素の音に近付きます。(まだLFOとかENVとか色んな所に設定が残ってるので完全に素とは言えない。)一番右の「TRACKING」は好みなんですが、僕はフルにしてます。初期リセットとしては0でもいいと思いますけど、よくわからないうちはフルにしといたほうが自然な音作りが出来ると思う。
4番、エンベロープの設定。「Cut off | 42」とか「Level | 99」とかって入ってるんですけどこれを消します。「Cut off」「Level」「Emphasis」と書いてある文字部分をクリックするとポップアップするので一番下の「off」を選ぶと消えてくれます。さようなら。
Prologueにはエンベロープは4つあって、左側に表示されているグラフを選択するとそれぞれの設定画面が右に開きます。
最初に開かれているのはENV2なんですが、1.3.4にも同様に設定がされていてこれも同様に消していくのですが、ENV1の「Volume」だけは残しておいてあげてください。
これを消してしまうと鍵盤を弾くと音の再生が始まるのに離しても再生が止まらなくなります。エンベロープは鍵盤を押してから、離してから、の挙動を操作するもので、音の再生(実際には音量の操作)もエンベロープに音量のパラメータをアサイン(指定)することでコントロールしています。
次に、Prologue画面中央やや下の「LFO/ENV/EVENT/EFX」のタブの中からLFOを選んで設定していきます。LFOが左右に2つあって、左側にエンベロープと同じような感じで「Cut off | -13」が設定されていると思いますのでこれも同様に「off」にします。
タブを「EVENT」に切り替えるとMIDIコントロール関連の設定になります。ここがやたら設定されてるのでこれも全て消していきます。(モジュレーションホイールでLFOを制御する設定があって、これは使えなくもないんですけどこのページを参考にする人は多分まだ使わないと思うので消してしまっていいと思う)(同様にVelocityのところのVolumeも迷うところではあるけどデフォルトリセットということで消してしまう。残しておけば、鍵盤を弾く強さ=Velocityで音量が変わる、実際の楽器に近い挙動になる。)
「EFX」タブのエフェクトは、ツマミがいろいろな位置にはあるのだけれどエフェクト自体はオフになっているので触らなくて大丈夫です。慣れてきて、エフェクトの最初の状態はこれがいいな、というのが出てきたら変更しましょう。
ここまでやると、ほぼオシレーターの素の音が出ると思います。(ENV1をいじっていないので、アタックが若干ついてる。いやだったら、ENV1のSustainを100に上げておく)波形は変えてないのでSawTooth、ノコギリ波の音です。好みで変えてもいいです。
設定の保存
Prologue画面の一番上の立方体のようなところを押すと、プリセットの保存が選べると思うので好きな名前で保存しておきましょう。僕は「0_saw」という名前で保存してあります。名前順で並び替えてあるので頭に0をつけとくと一番上に来る。波形だけ矩形波に変えた「0_square」も保存してあるんですけど、別に波形の種類くらいはデフォルト読み込んでから変えてもいいので実質必要ない。
で、これ保存してもまた新しくPrologue開くと最初の変な音が立ち上がってしまうので、そのへんの設定も変えられると楽なんですけど方法が見つからないので立ち上げてから上記で保存したプリセット読み込んでます。だいぶ前に設定ファイルいじって変えられた気もしないでもないんだけど記憶が定かではない。誰かわかったら教えて下さい。